『New York Times Magazine』に注目。

ここ数年、『New York Times』の日曜版『New York Times Magazine』が注目されている。2015年4月「Walking New York」特集では、フランス人アーティストJRが大きな人物写真をニューヨークの道路に貼り、それをヘリコプターで空撮した表紙が話題になったほか、2017年6月「The New York Issue」特集では、12組のコミックアーティストの漫画でまるまる一冊をコミックにしてしまうなど、大手新聞社の日曜版でありながら、常に新しい試みをしている。

表紙のデザインをはじめ、大胆なタイポグラフィや斬新なエディトリアルはデザイン的に評価が高く、イギリスのデザイン賞「D&AD 2017」ではイエローペンシル賞を受賞している。

現在『New York Times Magazine』のアートディレクションをしているのはロンドン出身のアートディレクター Matt Willey。彼は、エディトリアルデザインを得意としたデザイン事務所Studio8を2005年にZoë Batherと一緒に設立し『Elephant 』『Plastique』などのアートディレクションを担当。その後2012年にスタジオを閉じてからも『Port』『YouCanNow』などの雑誌で活躍していた。2014年、New York Times MagazineのデザインディレクターだったArem Duplessisがアップルのクリエイティブディレクターに移動したあとを受けて、『New York Times Magazine』のアートディレクターに就任。2015年2月号で『New York Times Magazine』をリデザインした。編集者やデザインチームの力もあるが、ここ数年『New York Times Magazine』の特集やデザインが面白くなってきたのは、彼のアートディレクションによる功績が大きいのは間違いない。日本の新聞社にも頑張ってほしいものだ。

Text : 蜂賀 亨

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